Raspberry Pi 3台で利用してKubernetesクラスターを作成した。
2022/05/11,
Raspberry Pi 3台で利用してKubernetesクラスターを作成した。
半導体不足の中、幸運なことにRaspberry Piの8GBモデルを三台入手しました。せっかくなのでRaspberry Pi を利用してKubernetesクラスターを作成しました。
利用するKubernetes構築ツールはCanonial社がメンテナンスしているmicrok8sです。
最初はRaspberry PiのOSをUbuntu 22.04にして設定していましたが、どうやら仮想ネットワークを作成する機能にバグがあるのかクラスター間通信が上手くいっていないようなので、Ubuntu 20.04で構築し直しました。
以下のページを参考に行ないました。
https://ubuntu.com/tutorials/how-to-kubernetes-cluster-on-raspberry-pi#1-overview
簡単に手順を記載します。
microk8sのインストール
microk8s のインストール。これは構築したいコンピュータすべてで実行します。
sudo snap install microk8s --classic
microk8sクラスターの構築
microk8s のクラスターを構築します。任意の一台で以下のコマンドを実行。
microk8s add-node
以下のような表示がでます。
From the node you wish to join to this cluster, run the following:
microk8s join 192.168.1.****:25000/**********8b4c313f2c4afce7d117/e38*******
端末の表示の指示通りクラスターに参加させたいコンピュータで上記コマンドをコピーして実行します。
上記手順をクラスターに参加させたい台数分繰り返します。
microk8sは一台でマスターノード、ワーカーノードを兼業します。もし三台で構築した場合、マスターノード3台、ワーカーノード3台構成となります。
まとめ
microk8sクラスターを構築しました。一台のパソコンが落ちてしまっても落ちないKubernetesクラスターで信頼性が向上しました。
ただ自宅のネットワークが落ちてしまったり、ブレーカーが落ちてしまったときは、クラスターも死ぬので、プロダクション用途では利用できないでしょう。
ただ一台構成よりも信頼性は上がってるので、何かと自宅クラスターとして役に立ってくれるはずです。